9日目 パーイ 久しぶりの雰囲気

(タイ)

今朝も朝から雨が降ったり降らなかったり。
今日はパーイという街に移動するべく徒歩でメーホンソーンのバスターミナルに向かった。

到着後すぐにパーイ行きのバスチケットを買おうと窓口に駆け寄るが…
なんと、昼までの便が全て満席だと言われた。午後の便は夕方発になるらしい。
僕は体が震えてくる思いだった、クンユアムで何時間も時間をつぶしてバスを待った悪夢が甦った。
まだ午前中なのに夕方のバスの出発時刻まで時間をつぶさなければならないのかと…
他にもバス会社があるようで別の窓口にも聞いてみるがそっちもだめ。
メーホンソーンについたその時にチケットを買っておけばよかったと激しい後悔が襲ってくる。
時間つぶしを覚悟するしかないか…とうつろな目をしながらバスターミナル奥にあるトイレに向けて歩いてると…

ソンテウがいたー!行先がタイ文字で書かれててよくわからないがタイ文字の地名くらいはおさえていたので見てすぐ気づけた。
これはパーイに行くソンテウだと。
しかし何時にパーイに向けて発車するのかわからないなと思ってると近くにいたおばさんが声をかけてきて運転手が食事をしにどっかいったので戻ってくれば出発するみたいなことを言われたのでそのまま待つ。
食事なら遅くても1時間くらいで戻ってくるだろうと思い救われた気分になった。

バスターミナルから見える山の景色などを見つつ、小一時間ほど時間をつぶしてると運転手が戻ってきた。
すぐ出発するようだ。乗れ乗れー!って感じでソンテウに乗せられる。

ソンテウなのでその走りは遅い。
バスターミナルを出た後も各所で人を乗せたりパーイまで届ける荷物を引き受けるためにあちこちで停車しつつの上に単純に車の速度があまり出ない仕様のようでとにかく遅いがあのまま夕方までバスを待ってることを考えればこのソンテウに乗れたことが幸運に思えてしょうがなかった。

今日もカーブの多い山道を走る。自然がたくさんで空気はおいしい。
途中で欧米人のグループが乗り込んできて車内はだいぶ窮屈な感じで数時間走ること夕方近くにパーイに到着した。

降り立ったパーイの街の雰囲気に僕は驚いた。
そこら中、欧米人だらけの観光地、土産物屋やバーが立ち並ぶ。
そんな雰囲気はタイでは割と普通の光景だがこれまで田舎町ばかりを旅してきてろくに観光客や外国人を見ることもない日々が続いておりこんな雰囲気はアユタヤ以来だったので少し驚いてしまった。

ひとまず重たい荷物を置きたいと思い宿にチェックインする。なかなか綺麗な部屋でここも2000円くらいだった。
この時点でもう夕方と言える時間帯になっていた。もしあのソンテウなければ今頃はまだメーホンソーンのバスターミナルにいたのかと思うとぞっとする。

少し街歩き。このパーイの街のみどころがよくわからないがとにかくバイクをレンタルする店が多く昼間の観光はバイクを借りてどこか離れた場所まで行くのが普通のようだ。
僕はバイクもないし、時間もすでにあまりないし、もともと観光するぞってつもりでパーイに来たわけではないのでどうでもいいのだ。
日が暮れたら適当にバーを渡り歩いて酒を飲めればそれでいいのだ。

そういえば今日はまだ何も食べてなかった、バーガークイーンを発見。キングじゃなくてクイーンね!
せっかく欧米人だらけの街で街の雰囲気も欧米って感じだから食事も欧米感でいきたいなと思いここで食事をすることにした。

結構いい雰囲気の店だった、値段は高いのか安いのかよくわからないが英語のメニューがあるってのは素晴らしいことだと思った。
これまでの田舎町の食堂はそんなメニューないし店内もタイ文字だらけで何一つ読めないし食べたいものを選ぶだけで一苦労という不便な状態が続いていたから。

食事を済ませてそろそろ夕暮れ時も近くなってきた。

マンゴーシェイクを飲む。タイではマンゴーが安く売られてるしシェイクで飲ませてくれる店があちこちにあるがこのマンゴーシェイクがとにかく美味いのだ。僕は旅の中で何度シェイクを飲んだかわからないくらい飲んでる。

日が暮れかけてきたので路上で飲めるバーで飲み始める。

酒のつまみになりそうな食べ物もたくさん売っていて食うには困らない。
夜道を歩いてると大麻のにおいが時折してくる。
大麻屋も何件かある、外国人が多い場所には大麻屋があるのだ。

何軒もバーを飲み歩いてるうちに突然大雨が降ってきた。
1日1度はすごい大雨が襲ってくる。この法則はタイに来てからまだ1日も外れてない。
雨宿りしていたがなかなか止む気配もない…今日はもう潮時だろうと判断し宿に戻った。

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